JOHN COOPER WORKS DEVELOPER INTERVIEW

JOHNCOOPER WORKSDEVELOPER INTERVIEW

「完璧」の要求に応える開発者たち

JOHN COOPER WORKSアクセサリーパーツを選ぶべき理由

日本へ導入されているアクセサリーパーツ「John Cooper Works Tuning」や「John Cooper Works Pro」は、ドイツで製作されている。

その開発内容は厳しく、性能はもちろん素材や取り付けのバランス、耐熱など多くの分野でテストが繰り返される。製品化までの道のりは実に長い。なぜそこまでこだわるのか? 製品開発のプロジェクトマネージャーたちの話を聞いてみよう。

John Cooper Works ProアクセサリーをフルインストールしたJohn Cooper Works

この日の撮影のために用意されていたのは、 John Cooper Works ProアクセサリーをフルインストールしたJohn Cooper Works。ドイツでのアクセサリー類の購買層は大体80~90%が男性だが、女性ファンも徐々に増えているという。年に数回行われるディーラーのアクセサリー担当者やセールスマンの研修会や走行会ではエンジニアたちも参加。「スタッフたちの意見や要望を直接聞くことが、改良や新商品の開発に大いに役立っている」とコラー氏。

「完璧」の要求に応える開発者たち

イギリスで産まれたクラシック・ミニ時代から、今なおMINIのハイパフォーマンスモデルとしてその血を引き継ぐJohn Cooper Works。

そんなJohn Cooper Worksチューニングを代表するエアロ・ダイナミクス、サスペンション、ブレーキの開発を担当する各プロジェクトマネージャーに開発秘話やその魅力を伺うべく、彼らが拠点とするBMWグループの研究開発施設の一角にある近代的なオフィスを訪ねた。

ANTON KOLLER氏

Anton Koller氏

アントン・コラー

オリジナルパーツ・エクステリア部門 チームリーダー

BMWグループの育成エンジニアとして、大学入学前からBMWグループ内のM GmbHやロールスロイスなどの様々なセクションで研究開発に加わる。卒業と共にBMW AGへ入社。2011年よりオリジナルパーツ・エクステリア部門で主にエアロ・ダイナミクスの開発を担当する。現在はオリジナルパーツ・エクステリア部門のチームリーダーとして、開発の傍らセクションを率いる。

「私どもが開発しているエアロパーツご紹介したいと思います。まずはベース車両の実が日本の皆様のお手元に届くまでには、実に数多くの厳しい工程をクリアしなければならないのですが、ミュンヘンでどのようにエアロパーツが作られているのか、その一部を車をCADでスキャンし、アクセサリー類が装着できるキャパシティがあるのかを綿密に探るところから、エアロパーツ作りの長いプロセスが始まるのです。そのスキャン画像を元に、デザイナーがパーツのスケッチを起こしてプロトタイプとなるモデルの原型パーツを形成。次の風洞実験では様々な素材を用いてのバランスを比較計測します。それによって素材や接合接着に使用するパーツ類を選定していく作業に入ります。

 

私どもが行う最も重要なテストのひとつが耐熱温感実験でしょう。10年間の走行距離を想定して、専用の実験室の中で-40 ~+90℃間の寒暖を長いスタンスで繰り返します。そしてマテリアルの耐久性や変形、亀裂や塗装の変色を調べます。ごく僅かでも劣化が発見された場合は、その素材での商品化は却下。他にも様々なベンチマークテストを経て、やっと実車テスト期間へと突入します。

 

実走テストの初期段階ではBMWグループが所有する専用テストコースを中心に、あらゆる路面コンディションを想定した実走テストの他に、水深水圧テストなどを行います。ニュルブルクリンクなどのサーキットでの走行テストは当然必須ですが、日常生活を想定した耐久公道テストでは、高速道路や市街地に山道、田舎道等をドライバー交代しながら、様々な国を跨いで数千kmもの距離を24時間連続でひたすら休みなく数日間をぶっ通しで走り続けるのです。しかも春夏秋冬の全天候の下でこの同じスタンスを何度もこなします。

 

ここまでこだわるのは、例えば高速道路を走行中にパーツが外れるなど、大事故を引き起こす可能性がないとは言い切れないから。私どもはたった1mmの狂いも許さず、常に完璧さを求めているのです。

 

最終的には世界一厳しいとも言われるドイツのTUV(安全規格協会)の適合試験に合格してからやっと販売に漕ぎ着けるという、開発から商品化までの実に気の遠くなるような過程の一部を少し垣間見て頂けましたでしょうか?

開発テストの話題はまだまだ尽きませんが(笑)、エアロエンジニアとしての渾身の力を込めたJohn Cooper Works Proのエアロ・ダイナミック・アップグレード・キットをぜひとも日本の皆様にもご体感頂きたいと願っています。高速ドライブにおいて車両のフロントから吹き込む強烈な空気が抵抗となり不安定さを感じられた方もおられるのではないでしょうか?John Cooper Works Proのエアロパーツを装着することによって空気抵抗を最小に抑え、ダウンフォースを最大に活かせる構造になっていますので、前輪の駆動性が強化されてハンドリングがよりスムーズになります。

後輪は安定性が高まりますので、高速運転の不安を払拭してくれるだけではなく、峠道などのコーナリングにも機敏に反応し、John Cooper  Worksの特徴的なゴーカートフィーリングをより直接的に実感できるのです。John Cooper WorksProは素材の品質の高さやデザイン性に優れている事はもちろんですが、運転に対する安心感と安定感を得られることが最大の特徴でしょう。スポーティな走りをより深く追求したいお客様にはきっとご納得頂けると信じています。

 

愛車を見て、触れる度に心躍るような幸せに包まれる気分になりますね。他の誰とも違う自分だけの一台を作り上げるステータス性と、ドライブする喜びや楽しさこそがJohn Cooper Worksのあり方ではないでしょうか。John Cooper Works Pro-keep on Racing!」

JAMEON CROPPER氏

Jameon Cropper氏

ジャメオン・クロッパー

学生時代よりNASAのMount Roverのサスペンションや駆動システムの研究を行い、様々な研究機構勤務を経て、2008年にBMW NORTH AMERICAへアクセサリーの開発エンジニアとして入社。マネージャー業を経て2014年よりBMW AG本社勤務となる。John Cooper Works車両用のサスペンション開発を手がけ、現在はBMW Mパフォーマンスのアクセサリー・プロジェクト・マネージャーとして就任。今春発売となったBMW M2用のMパフォーマンスパーツの開発も行う。

サスペンション開発のキーは、お尻のインプレッション!?

1年以上に渡って、走行中に起こる様々なシチュエーション別にアウトバーンや国道、市街地などの様々な道路で詳細なデータ収集。製品の劣化や耐久性を実用テストとして調査しますが、この段階がテスト期間で一番難しいのではないかと私は感じています。サスペンションの振動や感じ方は人それぞれで全く違いますので、セッティングには相当頭を悩ませていますね。サスペンションの開発で重要な鍵を握るのは、“お尻インプレッション! ”。冗談ではないんですよ(笑)。お尻の大きさや肉付きは各個人で大きな差がありますので、千差万別のお尻の統計も取って分析実験をしているのです。そのためにテストドライバーはあえて様々な体型の人を選んでいるほど。また、熱狂的なMINIファンが集い、数日間に渡ってロングドライブをするイベントが世界各地で開催されていますが、より一般ユーザーの使用状況を知るべく、お客様に混じって開発車両と弊社のテストドライバーがシークレットで参加をして、こっそりとデータ収集をしている場合もあるのです。

 

スポーツ走行をする方だけを対象にしていると思われがちなこのJohn Cooper Works Proのサスペンションですが、実は普段の日常生活においても大きな実力を発揮する高いポテンシャルには私個人としても大変満足しています。私はサーキット走行が大好きなのですが、妻と幼い子供が2人いる家族構成ではなかなかそのような機会は多くありません。それでも毎日の生活の移動手段はもちろん、休日には大量の荷物を載せてアウトドアやバカンスに出掛けますし、大きな買い物をして帰宅する際にもサスペンションはその本領を発揮してくれています。どうしても重い荷物を積むとハンドリングの不安感やバランス感覚を保つのが難しいことがありますが、John Cooper Works Pro のサスペンションは荷物の積載量や乗車人数など、組み合わせを変えて何度もデータ取りの実走テストをしていますから、あらゆるシチュエーションでドライブを快適にサポートする。ファミリー層からも大変ご好評を頂いております。

John Cooper Works Proのサスペンションを装着した場合にはスタンダードのJohn Cooper Worksよりも最大30mmまで車高を下げる事ができます。私の個人的な好みですが、車高を少し下げるとよりスポーティなゴーカートフィーリングを実感できるだけではなく、スタイル的にもバランスが良く、アクセサリーの魅力がより引き立つと思います。このサスペンションでJohn Cooper Worksのダイナミックな走りと、あなただけのステキなスタイルアップをエンジョイしてください!

GUNTHER LINSS氏

Gunther Linss氏

グンター・リンズ

ダルムシュタット工科大学在学中はフォーミュラステューデントのプロジェクトへ参加し、レーシングカーのブレーキの研究を行う。ポルシェの開発センターでサスペンション及びブレーキのインターンを行い、卒業後はBMW AGへ入社。ブレーキシステムの開発に従事し、i8用のブレーキの開発を手掛ける。1年半前よりJohn Cooper Works及びM パフォーマンスのパフォーマンスブレーキの研究開発のプロダクトマネージメントを担当。

安定性や安心感のために、完璧を追い求めたブレーキ

ブレーキテストの原点は全てニュルブルクリンクのノルドシュライフェだと明言しても過言ではないでしょう。世界一過酷なサーキットだからこそ、John Cooper Worksの最高のポテンシャルと品質を試すべき場所なのです。激しいアップダウンやブラインドコーナーが多く現れる過酷なトラックをハイスピードで連続走行し、ブレーキが極限状態までに達した直後でも、走行前と変わらぬ完璧な機能性を実証しなければなりません。John Cooper WorksのスポーツブレーキはBMW M GmbHやBMWモータースポーツのエンジニアらを交えてミーティングや研究を重ねながら構成されており、各ブランドで培った最高のエキスパート達のノウハウが凝縮されているのです。

 

ベンチレーテッド・ブレーキ・ディスクに開いている穴と溝はデザイン的に無作為に開けてあるのではなく、錆の原因となる水分の放出、放熱や冷却の役割も担っています。穴や溝の大きさや深さ、数、間隔、形状までかなりの試行錯誤を重ねました。例えわずかの誤差であっても性能に影響するのはもちろん、最悪の場合にはマテリアル自体を破損してしまう可能性もあります。スポーツ走行においての安定性や安心感はブレーキによって大きく左右されますので、細部にまで徹底的な完璧性が求められます。

John Cooper Worksスポーツブレーキを開発するにあたり、DSC(Dynamic StabilityControl)やDSP(Driver Safety Program)などの各ドライブアシスタントシステムに適合するかという部分も非常に大切になります。かなり強力な制動力を持つスポーツブレーキはDSCと連動しているパークアシストはうまく機能しませんので、MINIではそれ専用の独自のアプリケーションシステムを開発しました。MINIに他社製のブレーキを装着する場合に起こるトラブルは、弊社のアプリケーションに適合しない事によるシステム障害が多数を占めます。MINIにはオリジナルアクセサリーパーツ同士の組み合わせが性能的にも機能的にも一番効率的だという事が実証されていますので、お客様の大切なMINIのためにもオリジナルチューニングを強く推奨します。

 

まるでアスファルトに吸い付くような限りなくダイレクトでスポーティな走りを実現してくれるJohn Cooper Worksチューニングを一度ドライブすると、ノーマルのMINIが全く物足りなく感じる程に乗り手を虜にさせてくれます。オシャレなMINIには目に見えない高いポテンシャルがたくさん隠されていますので、そのひとつひとつをお客様ご自身でぜひとも引き出してみてください。

John Cooper Works Tuning Accessoriesを始めとする
MINI純正アクセサリーの詳細は、お近くのMINI正規ディーラーへ。